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掻い摘んで後ろからばっさり(改

エミルクロニクルオンライン クローバーサーバーでうろつく誤爆剣士の腐れ雑記。                                     貴方の「(´_ゝ`)・・・・・・」をお待ちしています。

掻い摘んで後ろからばっさり:「Selen」(3)

aAuNk hEmmrE eje/.

わたしは こころを うたいます。




さあ、お話の続きを始めようか。


掻い摘んで後ろからばっさり:2-3(セレン)


「おしょくじのりょうを、ふやしてください」

少女がたどたどしい言葉で喋るのを聞いて、女中は酷く驚きました。

「おねがいします。そだちざかりですから、おなかがすきます」
「は、はい・・・畏まりました」

ばたばたと音を立てて、廊下を駆けて行く音を聞きながら、セレンは長く垂れたシーツを捲り上げて、ベッドの下を覗き込みます。

「たのみましたよ、レンディ」
「ありがとう。これで私もお腹を空かせずに済むわ」

ベッドの下からひょこりと、紅い髪と黄白色に光る輪が覗きました。

「・・・じぶんのおしょくじがすんでいるのに、どうしてセレンのおしょくじまでつまむのですか?」
「あら。他人が食べているのを見ると、お腹が空いて来るのは仕方ない事よ?」
「レンディは、おぎょうぎがわるいです」
「硬いこと言わないの。良い女になれないわよ」
「あと、ベッドのしたにかくれるのは、やめませんか」
「どうして?」
「おふとんから、はねをぬくのはいいかげんにしてください、って、おこられます」
「あー・・・」


二月が過ぎていました。
セレンと、もう一人のセレンは、交流を持つようになりました。

何処から来るのか、何者なのか、なんて聞きません。
聞いても解らないだろう、と、セレンは思うのです。

白い翼のセレンは、毎日のようにやってきます。
黒い翼のセレンは、毎日のように出迎えます。

セレンディピティは、言葉を教えてくれます。
セレンは、それを全て憶えます。
セレンディピティは、知識を与えてくれます。
セレンは、それを全て憶えます。
セレンディピティは、世界を教えてくれます。
セレンは、それを全て憶えます。

それでも、セレンディピティは、セレンの知りたい事には何一つ答えてくれないのでした。

何故、セレンディピティはこの世界にいるのか。
何故、セレンに出会うことができたのか。
何故、セレンディピティの髪は赤いのか。
何故、セレンの髪は、赤くないのか。
何故、セレンディピティの瞳は紅いのか。

そして、何故。

「なぜ?」
「何が?」
「なぜ、レンディがうたうと、セレンになにかがおこるの?」

セレンディピティは、色々な歌を謳って聞かせました。
その度に、セレンの体には、色々なことが起こるのです。

安心したり
元気になったり
気が遠くなったり
体が自由に動かなかったり
急に力が強くなって、掴んだコップを割ってしまった事もあります。

「貴女には、まだ解らないと思うけど・・・でも、そうね」

セレンディピティはそう云って、歌を謳い始めます。

「・・・・・・?」

自分の体に何も異変が起こらないのを見て、セレンは首を傾げます。
問うように歌い手に視線を遣ると、彼女は歌うのを止めて、にやりと笑いました。

「普通の歌なら、教えてあげるわ。・・・貴女は、とても面白い声をしている」




そうして、セレンが謳う事を憶えてから、また時が過ぎました。

セレンは、また少し背が伸びました。
セレンは、また少し世界を知りました。
セレンは、また少し言葉を憶えました。

セレンディピティは、一日も欠かさず訊ねてきます。
セレンは、一日も欠かさず出迎えます。
セレンディピティは、沢山の歌を教えてくれます。
セレンは、沢山の歌を憶えます。

エミルの世界の流行歌。
タイタニアの司祭達の賛美歌。
セレンと同じドミニオンの、闘いの歌。

そして、セレンが一度も耳にした事が無い言葉で綴られた詩。

「・・・ずっと思ってたんですけど、その言葉は、何ですか?」

口伝で教わる合間に、何度となく聞いてみましたが、セレンディピティはただ笑うだけ。

不思議な言葉です。
その言葉で綴られた詩は、心の中が、いつもより大きく揺さぶられるようです。
セレンの体に影響を及ぼす歌を謳う時は、その言葉で謳われていました。

「その言葉は、魔法の呪文ですか?」
「そう言えない事も無いわね」

セレンディピティから与えられた知識の中から憶えた、スペルユーザーの存在。
呪文列を詠唱する事で、精霊達の加護を、もしくは己の魔力を、目に見える形に変換して行使する人達。
セレンディピティも、その一人。
自分は「バード」なのだと、彼女は言いました。
歌で魔法を使う人々なのだから、その歌もきっと呪文なのだろう、と、セレンは思います。

「魔法の呪文は、スペルユーザーでないと、解らない言葉なのですか?」
「んー・・・、呪文列は、わざわざ特殊な言葉を使う必要は無いわね」
「それなら、レンディの魔法は、なぜ普通でない言葉を使うのですか?」

セレンディピティが、ふと真面目な顔をしました。

「・・・忘れないため・・・かしら」
「・・・忘れないため?」
「そう」

答えながら、彼女は真っ直ぐにセレンに目線を合わせます。

「貴女、幾つになるんだっけ?」
「年齢ですか? ・・・多分・・・10・・・いえ、11? その位だと思います」
「・・・普通のドミニオンなら、エミルの世界にでも出て行く頃ね」

ふむ、と一つ頷いて、セレンディピティはセレンから視線を外しました。
何か考え込むように、迷うように、暫く目を閉じた後。

「・・・ねぇ、セレン」
「何ですか」
「貴女、歌は好き?」






セレンディピティ:~♪

ミズノエ:|д゚)セレン歌好きだなぁ

セレンディピティ:大好きですよー!

ミズノエ:|д゚)・・・でも、夜中寝てる時にあんまり大声は勘弁してホシイ・・・

セレンディピティ:・・・子守唄でも謳ってあげましょうか。永眠できそうなヤツ。

ミズノエ:(゚Д゚;≡;゚Д゚)イヤアアアアアアアア!!



寝た子が起きてしまったよ。

続きは・・・そうだね。
アナタが眠った後にでも。
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  1. 2008/04/19(土) 00:44:19|
  2. 小噺
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黐茅日華

Author:黐茅日華


マイナージャンルに走りがちな、頭の固い場末の同人屋。
書いたり描いたり塗ったり縫ったり、ノリと勢いで色々と。
ECO四葉鯖にて温いRPしたりニコ厨したり東方したり。


えrg二次にうっかり手を出す→

メーカーがBL始めて片脚入る→

いつの間にか此処に至る。



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